いい子に育った次の心配がある気がした

2020/12/20

車の中で断片的に見た番組なので、内容は曖昧だが

火災で逃げ遅れた少女を、

外から2階の窓までよじ登り、助け出す

という実話の再現シーンだった。

 

衝撃を受けたのは、助けに行ったのが高校生だったこと。

どっちが亡くなっても困るし

どちらも亡くなることだって、あり得る。

 

怖くて、見るのやめようかと思ったが

少年が少女を助けることに成功したところで

画面はナビに切り替わった。

 

それからも、その少年のことが頭を離れない。

素晴らしいと思う。

惨事を目にした瞬間、体が動いたのかもしれない。

彼があまりに善良だから・・・

 

私は、また独特な思考に入り込んでいった。

子どもを亡くした親たちも、

亡くなった子のきょうだいを、いい子に育てていると思う。

でも、いい子過ぎたら、怖くないだろうか・・・

 

さっき見た実話のように

目の前に、命を脅かされている人がいて

自分より非力であったとき

体が先に動いてしまうようなことが、

あるかもしれない。

 

親たちは、子どもが亡くなった後、

きょうだいが小さいうちは

高い熱を恐れたり、同じ病気になることを恐れたり

少し神経質に育てることが多い。

 

そうして無事、元気に、いい子に育って

病気ではない危険に晒されるようなこと

身が震えるし

考えたくないよね・・・

 

いい子ならではの先まで考え始めると

親の不安は尽きなくなるけれど

つい考えてしまう私は、やはり遺族当事者。