どんなときも変わらずいてくれた人

2021/01/11

わたし、あゆみを亡くしてからは

人と疎遠になったことは先日も書いたが、

ずっと気にかけてくれた知人がいる。

 

あの何年も年賀状を出していなかった頃も

病気になって闘病していた頃も

仕事を辞めてからも。

 

私と違って、彼女には音楽の才能があり

まぶしいなあ、なんて思ってしまい

どうしても引いてしまっていた。

 

なんで気にかけてくれるんだろう?

私はもう元の仕事に戻ることはないし、

役に立てることもないし

共通の話題もなさそうだし。

 

そう思うと不思議なだけだったが、

しばらくぶりに会ったら

彼女は、指が動かなくなる病気になっていた。

何でよりによって!

 

神様っているのかな?

と思うことが、これまでも何度もあった。

 

悔しがる私に、微笑み返されて

何も言えなくなった。

 

愚痴、不満、泣き言

そういう言葉が、本人からたくさん出るとき、

対話は成り立ちやすい。

その場に居やすくなるから。

 

こちらが勝手に言う勝手なことは、

どれも遠く及ばない気がし

黙って居る気まずさのなかで、

ハッと思った。

 

ああ、いてくれたよね。