最期に告げた言葉は短かいものだった

2021/03/24

お子さんを亡くされたお母さんのお話しを聴いて

1つ、気になることがあった。

お子さんの心臓マッサージが、終えられたとき

医師が「耳は聞こえているはずです」と教えてくれた

と、お話はここまでだったのだけど、

このこと、大事だから、話されたのだろう。

 

まだ耳が聞こえているわが子に、

何か、きっと言われただろう。

何と言われただろう・・・

 

私も、同じ場面があって

私が言ったのは

「ありがとう!」

 

そんなに多くのことは、言っていない。

込み上げてきて、

嗚咽して、

ぐちゃぐちゃだったから、というのもあるけれど

長い言葉でなくても

ありがとうが、すべてだったから。

 

きょう、またお母さんとお話しする機会があったので

尋ねてみた。

そしたら、このお母さんも

お子さんに言った言葉は、とても短いものだった。

 

「大すきだよ」

 

そうだったの。

いい・・・

「ありがとう」「大すきだよ」

この2つに尽きるなあ。