わが子と重ね過ぎると続けられない

2021/05/17

体験者には、ご自身が子どものころ病気だった

闘病体験者の場合がある。

病児の身体の苦痛や気持ちが感覚的によくわかる。

のちに支援者になったときには、

こうしてあげたい、もっとよくしてあげたい

と切実に思うことだろう。

 

ところが他の支援者と足並みが揃わない時、

それを士気の違いに思えて

え?何でしないの?

何でわかってくれないんだろ?

と歯がゆささえ感じる場合がある。

 

これって、我が子が闘病をし、

とりわけ亡くした親にもその傾向がある。

わかるなあ。

 

もちろん非体験の支援者も

熱心な人がほとんどだが

体験者の一生懸命さには真似できないようなところがある。

 

かつての自分だからなあ

生前の我が子だもんなあ

 

無償の思いほど熱いものはない。

でも、子どもを亡くしている親の場合、

我が子と重ねすぎて、つらくなり

続けられなくなる人もいる。

それは とても惜しい。

 

ボランティア活動は、

我が子のため、よりも

目の前のその子のため、あるいは

自分自身のためにする

のがいいのかもしれない。