大雨の夜はこわいものになった

2021/05/20

ものすごい雨のなか、車で送ってもらった。

私が余計なこと、言わなければ良かったのに

「そろそろ左車線に入っておいてもらえたら」

と言ったものだから

すっとハンドルが切られ

そのとき、プッと聞こえた。

 

軽自動車が後ろにいるのかな?

と振り向いたら、いない。

え?

 

すぐ左に、原付バイクの青年。

えーーー

急に心臓がドクドク

足がガクガクした。

撥ねててもおかしくなかった。

 

右側を抜いて行ってくれたが

怖かっただろうな

悪いことしてしまった。

 

「人を撥ねてしまいそうで怖い」と言って

車の運転ができないダイキに

「そんなこと、起きないから」

と言ったことが、いい加減な言葉に思えた。

 

そういうダイキは、明日も

カッパを着て原付バイクで仕事に行く・・・

 

「車のほうがよっぽど安全」

と言ったことは、本当にそう思えるが

「起きるはずがないこと、起きたやん!」

(あゆみの死)は事実であるし

今夜は、雨と車とバイクが

頭の中でぐるぐる、ぐるぐるして

胸騒ぎのような気分が収まらない。