生きている子の親と亡くなった子の親

2022/04/04

私の家には、よく、見ず知らずの人に来ていただく。

そのほとんどは、お子さんを亡くされた方。

会ったことなくても、よく知る人以上に親しみを感じる。

 

あと、もう一つのお立場として

遺族会をしたい、と思われるかたも

初対面でも、よく知っている人以上に親しみを感じる。

 

きょうも訪ねて来てくださった。

駅までお迎えに行くとき

20年以上前の自分に会う気持ちだった。

 

私も、最初は独りぼっちで

同じ立場の人と出会いたい。

同じ立場の人の役に立つ活動がしたい。

その一心だった。

 

その頃

参考になるかもしれないから、と、近所の人が

連れて行ってくれたお家がある。

そこは、患者会を立ち上げた人のお宅だった。

 

対象は異なるが、「当事者の会」という点においては

ほとんど共通しているように感じた。

どのように立ち上げたのか?

立ち上げてから、どういう課題に直面するのか?など

詳しく教えてくださったので、

真剣に聞き入っていると・・・

 

お子さんが学校から帰ってきた!

私は、衝撃に近い驚きを感じる。

小柄な、かわいい女子中学生。

外見的には病気とは思えない。

 

そして思った。

大きく共通していて

まったく別のことなのだ。

 

それが、生きている子の親がすることと

亡くなった子の親がすることの、違い。

 

つらいとだけ思わずに

子どもは亡くなっていても、親として

これから新たな道を拓こう

と思った日でもあった。