最愛のペットはわが子も同然と言うが

2022/08/22

先日、知人がお父さんを亡くし

「わかるよー、私も最愛の犬が亡くなって辛いから」

と言って慰めてくれる人がいたらしく

絶対に違う!と、ちょっと怒っていた。

 

私に「どう思う?」と聞かれ

私は、「最愛のペットは、わが子も同然と言うから」

と返したのだけど、

「きっと、子どもと犬を一緒にされたら腹立つと思うよ」

と返された。

 

私は、そういうことは言われないだろう

と思っていたが

「言われたよ」というお母さんはいて、

驚いた。

 

で、知人が言うには

「ペットには代わりがいる」と言う。

私は、このことで、ちょっと考えた。

 

確かに、犬が亡くなった家では、

ひとしきり泣いて、そのあと大抵

また犬を飼っている。

この犬は、前の犬の代わりになるのだろうか?

 

というのも、人間の家族でも

子どもが亡くなって、きょうだいがいたら

「お兄ちゃんがいてよかった」と言われることがある。

そしたら親は

「上の子は上の子。亡くなった子の代わりではない!」

と、心のなかで言い返す。

 

あるいは、

子どもが亡くなったあと、生まれてきた子を

「代わりとは思わないし、代わりではない」

と言っている。

 

どうなんだろう?

愛犬家たちも、同じことを言っている可能性がある。

次の子を産むことと、また犬を飼うことを比べたら

人間様に叱られるかもしれないから

愛犬家に聞いてみた。

 

そしたら

意外な返事が返ってきた。

「それが代わりになるのよ~」

 

また犬を飼うと

悲しみを忘れるほど喜びを与えてくれて

笑顔にさせてもらえるらしい。

 

へー、そうなのか。

人間様は、「空いた心の穴を、ふさぐものはない」

「空いた穴をもったまま生きている」と言うから、

空いた穴は空いたままで

次の子からの喜びも、受け取れるように

親は心の面積を広げる、ということかな?

と想像したりした。