「脱いだくつを並べ直さないで」

2022/11/07

タイトルにある記事を、どういうこと??

と思って読んで、

なるほど、知らなかった。

 

119番して、

家に来てくれた救急隊員が、玄関に脱いだ靴を、

丁寧に並び替える家族が、

10軒に1軒くらいあるらしい。

 

この気持ち、わかる。

有り難くお招きし、敬意を示しているわけだ。

家族に余裕があれば、の話。

 

けれども隊員たちは、

患者を担架に乗せた状態で

出て行きやすいように、脱いでいるらしい。

そこで位置が変わっていたら、

出にくくなり、時間のロスが生じる

というわけだ。私も知らなかった。

 

もし、何足も脱がれた靴を、

組み合わせを間違えて、並べた場合など

あれれ?あれれ?ってことになる。

 

思えば、私が119番したのは2回だ。

1回は、父が倒れたとき。

確かに、ダーっと救急隊員が家の中に来てくれた。

 

あと1回は、

あゆみが意識をなくしたとき。

このときは、救急隊は家に来ていない。

救急車のサイレンが聞こえたときに

抱えて表に飛び出し、

救急車に向かって走って行ったのだった。

 

1分でも、何十秒かでも早く、救急車に乗れば

助かるんじゃないか!

と信じて。

 

そのこと、久しぶりにきょう思い出した。

覚えておいても仕方がないし、

あの日の、あの時のことが、一番つらいことだけど

あゆみのことは、

どの場面の、どの瞬間も

記憶から消してしまわないようにしよう

と思ってから、

つらくても、大事に持てるようになった。