大人のグリーフと子どものグリーフのちがい

2022/12/04

きょうは「きょうだいのグリーフ」をテーマに、

お子さんがいる会員さんと、ゲストさんと語らった。

ゲストさんは、会員さんのお嬢さんで、

幼少期に、病気でお姉ちゃんを亡くしている。

 

以前、10年くらい前に、

2人で語らったことがあり

そのときのことを、よく覚えてくれていたので

とても嬉しかった。

 

当時、教えてもらいたかったこととして、

子を亡くした親のグリーフと

きょうだいを亡くした子どものグリーフの

共通と相違について。

 

共通する面は、たくさんあった。

きょうは、異なる面について話し合ったことを

教えてくれた。

私、そんな話をしたのだなあ。

 

私が話した、子を亡くすということは、

羽が折れてしまった

と例えていたらしい。

羽が折れて、もう大きく羽ばたくことはできない。

だから、高い空は飛べなくなったけど、

自分のもっている羽でも、

低いところは飛べるようになった

といった話をしたらしい。

 

きょうだいは、そのあたりは、親とは違う

と話されたことを覚えている。

 

きょう改めて、聞かせてもらったのは、

子どもは、大人のような大きな羽は、

もともともっていないから

羽が折れて、飛べなくなる、ということはなく、

大きな羽にはならなくても、

小さい羽根の、すずめになるかもしれない

という話。

 

なるほど、そうかーと思った。

子どもも、大きな喪失体験をするわけだが

子どもは、成長過程にある、ということ。

 

大人のように、出来上がっているものが、壊れる、

というわけでなく、

受けた傷を、修復していく作用も大きい。

 

小さくても、良く飛ぶすずめ、

いいと思った。