待ちくたびれた母が道端で激怒

2022/12/18

わが家の1階で、またロケが始まった。

 

下の階では、

顔も知らない女子高生と、その母親が暮らしている

という、なんとも不思議な環境。

 

部屋の中での台詞は、ぜんぜん聞こえないので、

聞き耳を立てても仕方ないが、

日が暮れてからは、

玄関での芝居が始まった。

 

役者さんは気にしなくても、

私はちょっと恥ずかしい。近所の人に。

しょっちゅうだから、もう驚かれたりしないけど。

 

女子高生、帰ってくるのが遅くなり、

家に入るなり、お母さんから叱られるシーン。

何時だと思ってるの!

 

私もそうだったなあ。

家に入るなり、母から、そう言って叱られた。

回想すると、今の住居ではなく、

古い家の玄関のシーンになる。

 

あゆみがいたら、もう成人だけれど、

帰りが遅ければ、心配して待つのだろうなあ。

 

母なんて、道まで出て、立っていたから

夜帰ってくるのが恐ろしかった~ 別の意味で。

 

思い出した!

近所の八百屋さんでバイトしていたとき、

大学生が3人いて、

ある日、旦那さんが、3人を寿司屋に連れて行ってくれ、

そのあと、

スナックというところへ連れて行ってもらった。

 

そしたら、そこに、

高校の先生が2人来ていて、

3人と先生が、懐かしさのあまり盛り上がり、

店の閉店までいたから、相当な時間だっただろう。

 

先生が、3人をタクシーで送り届けてくれたが、

母が、道に立っていて、

私はタクシーの中で凍り付いた。

 

先生は、先に降りて、

挨拶してくれようとしたとき、母が、

どちら様か知りませんが!!!

と激怒し、

私、立場なかったー

先生のほうが、もっと立場なかったー

 

二十歳すぎてるんだよ・・・

 

いくつになっても、

子を思う親心って

すごすぎる。