何を祈ってくれていたのか今頃わかった

2023/02/01

昨日書いた「DOC」という医療ドラマの9回目のこと。

 

病室に2人の入院患者がいて、

一人はとても若い修道女の卵。

隣のベッドのがん患者は、

手術が延期になったことで動揺を隠せない。

修道女のたまごは、助けになろうと考え、

こう言った。

「祈ってあげましょうか」

 

でたーーー

思わず私、口から出そうだった。

 

自分が入院していた時のことを思い出した。

近所の教会の人が病院を訪ねてくれて、

遠いところ、わざわざ来てくれたことに感激したのに、

「祈らせてください」と言われて、

急に何か、引いていった。潮のように。

 

ドラマでは、

「どうして?」と尋ね、こう続けた。

「人の運命は、もう神が描いているんでしょ?」

 

そこなんだよ、と私は思った。

だから、もう神様は、いい。と

私も思っていた。

で、修道女のたまごが、どう返すのか、

かたずを呑んだ。

 

「快復を祈るんじゃなく

神が描いた運命を受け容れられるように祈るの」

 

あー、そういうことなのか。

私は、治るように祈ってくれるのか、

と思っていたし、

治せるわけないのに、とか

神様いるなら病気にしないはず、とか

いろいろ考えて、心の中で反発していた。

黙って手を合わせながら。

 

ドラマでは、

このあと口論になって、

「たまご」は、もう祈りだした。

そしたら、がん患者は、

「どうしても祈りたいなら静かにやって!」

と声を荒げ、カーテンを閉めてしまう。

 

日本人は、ほとんどが特定の信仰をもたないので

突じょ神頼みはするものの

見放された気になったら、そっぽ向くのも早いが、

多くがクリスチャンの国でも、こうなんだ・・・

 

これが、わが子のこと、となったら

どうなんだろう・・・(つづく)