心から「だいじょうぶ」って思ってみたい

2023/01/31

日曜日に、DOCというアメリカの医療ドラマがあり

録画していたのを観た。(まだ8話)

「大丈夫」という言葉についてのやりとりが

とても興味深かった。

 

私も、授業でこの言葉について問いかける。

そのときは、

「大丈夫ですか?と声かけたら、

何と返ってくることが多いでしょう」

答えは、「あ、はい・・・ 大丈夫です」。

 

「大丈夫じゃないです」と答える人も、中にはいる。

でも少数。

なぜなら、

この問いかけでは、当事者たちは、

すでに問いの中に大丈夫が前提としてある

と読みがちで、

どうにかいけそうなら、相手に合わせるように

「はい」となってしまう。それよりも、

どうですか?と状況を尋ねたほうが

感じていること、そのままを知らせやすい

といった内容。

 

けれども、ドラマでは、こういう流れだった。

2人とも医者で、一人は病気を患っている。

「大丈夫?」と問われたので、

「病院じゃ、それよく聞くよな。大丈夫って

どういう意味かわかるか?」と返す。

 

2人が沈黙する間、

私も考え込んだ。

そもそも大丈夫?って、どういう意味だろう。

ムズカシイ・・・

 

病気ではない側の医師が、こう言った。

「生きていること それで十分じゃない?」

 

こういうこと、普通、言えない。

極端で

突き放しているよう。

 

でも、こう言った人は、

かつて命を落としかけて、命を取り留めているので

自分が思っていることなのかもしれない。

 

私だったら・・

生きているだけで十分じゃない?

と、命の重さをさほど考えずに言われたら、

腹が立つ気さえするが、

よくよく考えたら、

まったく、そうだと思えたのは

あゆみが浮かんで、のこと。

 

生きて いてくれたら それだけで十分

そう思うから。