スキーに打ち込む人にはそれぞれ理由があって

2023/03/11

昨秋にぎっくり腰になって、

まだ引きずっているので、今シーズンは

コブには入れないが、

昨シーズン、コブだけレッスンする合宿で

ご一緒した女性をホテルで見かけた。

やっぱり、コブレッスンを受けに来ていた。

 

70代と聞いてびっくり。

スキーに没頭している女性には、いろいろ、ある。

私は、平地では「無」になれないから。

 

そのかたは、

20代の頃から、ずーっとご主人とスキーを楽しんできて、

最愛のご主人が亡くなられ、

普通に考えれば、

スキーなど来れなくなると思う。

 

車を運転してくれたご主人は、今はなく、

荷物を宅急便で送り、

新幹線、在来線、バスを乗り継がなければ。

物理的には来れたとしても、

「いない」を痛感するのではないだろうか。

 

そういう人ばかりではないのだ。

一緒に楽しんだことを、ずっと続けたい。

そのためには、年をとるほど

怪我しない技術を身に着けないと。

だから習う。

 

なるほどー。

この方にとっては、

いつまでもご主人と「共に生きる」生き方が

ここにあるのだった。

 

そして驚くべきことを聞いた。

手元から離せなかった遺骨を、

スキー場の頂上に散骨してきた、と。

 

小さい声で言われたので、

大きな声で言っては、いけないことなのだろう。

 

これは、もう、

通い続けるしかないな。

理由が、さらにはっきりした。