相談と気持ちを分かって貰うは違う

2023/08/09

先日受けた研修の資料を読み返してみた。

有効なコーピングについて。

コーピングとは、

ストレスに対処するための行動のこと。

 

12項目挙げられていたのだけれど、

よく見たら、

半分は、人に頼るようなもので

あと半分は、自分でしたり

自分で心がけたりするようなものだった。

 

人に頼るものとして

①信頼できる人に相談する

②人に話して気持ちをわかってもらう

とある。

 

①は、私もよくする。

でも楽になるとは限らない。

信頼できる人は、正しい考えを話してくれるから。

「やっぱり私がまちがってたなあ」

と思って、さらに落ち込むこともある。

でも、先が見えなくなっているのだから

正しく導いてくれることを、良し、とすればいい。

 

問題は②だ。

もともと私は、よく人に気持ちを話していた。

今も話すほうだと思うが

「わかってもらう」は、なかなか難しいこと

と思うようになった。

 

この難しさは、

①と②の違いにあると思う。

②の目的で話しているのに

正しい意見をくれても

ああ、わかってもらえて嬉しい

とは、なかなかならない。

 

これは、相手の出かたが間違っている

と言うよりも

こっちの求め方が

かなり限定的であるのだと思う。

 

私は、打ち明けた気持ちに対し

「そうだよね」と言ってほしいタイプだと思う。

人によっては

特に何も言わないでくれるのがいい

と言う人もいるし、

自分以上に怒りや感情を高ぶらせてくれるといい

と言う人もいるし、

ものすごく悲しいことであれば

一緒に泣いてくれただけで十分

と言う人もいる。

 

逆に、自分が人の話を聴く立場にもあり

聴くことの難しさについても

よく考えなければ、と思う。

 

相談をされているのか

わかってほしい思いで気持ちが語られているのか

その違いだけは

わかっていないと。