どこで産まれるかよりもどこで育つか

2023/10/06

テレビのチャンネル替えているときに

偶然、途中から見た番組なので

内容、おおざっぱなのだけど、

熊本の「こうのとりのゆりかご」に預けられた男の子が

19才になり、実名で顔を出して取材に応じるようになった。

 

少し前に、彼がこうした行動を起こしていたことを

知っていたが、私は大きな勘違いをしていた。

実のお母さんを探すことが1番の目的なのかな?と。

それで勝手に、

やっぱり会いたいよなあ、産みの親に。

出自を知る権利が守れない、とされる問題が

露呈した感じなのかも・・

 

そうではなかった!

彼の本当のお母さんは、

最初から亡くなっていた。交通事故で。

 

彼が名前や顔を出して行動し始めた理由は

こうした活動の今後のためには

体験当事者が発信することが不可欠

と考えてのことだった。

 

すごいなあ。

ほんと、その通りだと思う。

大人や行政は、

無理と考える根拠を強調するが

助けることや、生きることが急がれることを

もっとも強調できるのは、体験者だと思う。

 

子どもの虐待死は、0才が1位(48.8%)で

そのうち自宅出産だった子どもも1位(64.6%)

という状況のなかで

「こうのとりのゆりかご」にはこれまでに

170人の赤ちゃんと子どもが預けられた。

 

彼が言うには

どういう環境で育つか?

どういう人が関わるか?で、

どこでどう産まれるか?

を超えた話をしていた。

 

子どもを亡くして、

自分では産むことがもうない親たちも

そこへ手を伸ばしたときには

愛情たっぷりに育てるんじゃないかしら。