もう頑張らずに生きて逃げてほしい

2023/10/07

私は小さい頃から宝塚歌劇が大好きだった。

その宝塚で、現役の娘役さんが謎の死を遂げ

驚き、ショックを受けた。

 

直後には、劇団の責任者は

噂されているような先輩によるいじめはなかった

ということと

現役劇団員の心のケアにつとめていく

ということだけ発表していたように思う。

 

私はこれにもショックを受けた。

亡くなった子のことより、生きている子のこと・・・

と受け取ってしまう私の思考は

どこからくるものか?と考えると、

あゆみを誤診した医師を

別にどうこうしようなど思っていないのに

「将来ある身ですから」とかくまわれてしまうと

「あゆみにも将来はあったよ!」

と言い返したくなる

あそこに起因しているのだなあ。

 

普段、ふつうの顔して暮らしていても

一回抱えてしまった心の傷は

年月を経ても、何度でも、口を開いてしまう。

それが体に受けた傷と、心に受けた傷の違いだ。

 

でも宝塚は、

一人の、25才の、将来のある女性の尊い命が

失われた原因を調べると発表してくれたので

私の気持ちも収まった。

 

それにしても

宝塚では、軍隊にも例えられるほど厳しい鍛錬に耐え

才能を開花させていく、芯の強い女性ばかりなのに

実際いじめであったかは定かでないが

人と人の確執が、命まで追い込んでいくことがある

と考えると

このところよく聞くのは「もう逃げよう」。