運命をわける色んな「あのとき」が

2023/11/09

あのとき、別の行動をとっていたら

あゆみは生きていたかもしれない、と

何度考えただろう。

私の場合は、一人で寝かせていたからだが

子どもを亡くした親の多くに、それぞれ、

「あのとき」があるように思う。

 

きょう見た記事で、

「新婚1年目の事故で夫壊された」

という見出しが不思議だった。

壊されたって??

 

この女性のご主人は、

炭鉱で、爆発事故に遭い、

命はとりとめたが昏睡が続いた。

お腹には5か月の赤ちゃんがいたが

生まれてからも、わが子を認識できない。

生活は苦しくなり

子どもを預けて、定年まで働いた。

 

なぜ賠償金が支払われないのだろう・・

事故から60年経っても

会社からの謝罪はないらしい。

 

苦労されたなあ、ご主人も奥さんも

おそらく娘さんも。

そう思いながら、コメント欄に目をやると

この事故の日に生まれた

という人の投稿があった。

 

この日に私が生まれて

父は三井三池炭鉱に出勤せず

被害に遭わずに助かりましたが

沢山の方々が犠牲になり

毎年、私の誕生日は

複雑な思いで過ごしてきました。

父は94才になりました。

 

同じころに子どもが生まれ

おそらく同学年。

運命のわけ方に、

個々の気の付けようは関係なく

個々の力の及ぶことではない。

 

そう思えても

割り切れるようなものではなく

やっぱり、なんで?

と思ってしまう。