救急隊員の家族への思いやりの言葉

2023/11/16

いま一番願っていることは

知人の奥さんが、目を覚まされること。

突然意識を失い、昏睡が続いている。

 

私は奥さんを知らないが、ダンナさんのほうは

あゆみが亡くなってすぐに出会っている。

お子さんを亡くしたかたではないけれど。

 

「このまま失ってしまうかもしれない」

と聞くと、

「そんなことないよ」とは口から出なかった・・

「目を覚ます」と信じ続つづけたらいい

みたいな思いこみは、もし、もしもかなわなかったとき

念じ方が弱かったから

みたいな、おかしな理屈を生みかねず

家族を振り回してしまうと思った。

 

でも他人は、「目を覚ます」と念じたらいいと思う。

他人には、降りかかるものが全然ちがうから。

先日、「祈りの効果」はあるという研究を知った。

だから私は、目を覚まして!と念じている。

 

ものすごくつらいなか、

「こんなとき、優しさに触れると嬉しいね」

と教えてくれた。

それは、救急隊員。

 

家に救急車が2台到着したらしい。

よく救急車と消防車が来た話を聞くようになったが

このときは、普通の救急車とドクターカー

この2台が来たらしい。

そうして何人もの人が自宅に集結し、

蘇生をしながら搬送していってくれた。

この上ない体勢だと思った。

 

そうして病院に到着し、搬送を終えたとき、

救急隊の人が言った言葉が

「大勢で押しかけて、すみませんでした」

 

目まぐるしく慌ただしく働く人の

気持ちの繊細さに

私も胸がいっぱいになった。

 

もう一こと言ってくれたのが

「この病院はいい病院です。よく診てくれるはずです」

動転している気持ちが支えられるし

「いい病院に運んでくれてありがとう」と

私も思った。