わずか10秒間の光景に支えられてきた

2023/11/30

夢で会えないことは、

私の場合、もう諦めに近いが

忘れられない夢が、1つあって、

この記憶を抱き締めてきた。

それはあゆみが亡くなって、すぐの頃に見た夢。

 

先日も触れた、座敷の大きなテーブルに

つかまり立ちをしていて

白い服を着ていた。

このあたり幻想的。

そういう服は、もっていないし。

 

私を笑顔で見ていて

くるっと向きを変えたので

私は、あっと思う。よろけると思って。

ところが

ゆっくり、ヨチヨチ、歩いて行った。

 

あまりの驚きに

目が覚めてしまったので

ほんの10秒足らずの光景。

 

最後の表情が笑顔だったこと

歩ける姿を見ることができたこと

この2点を

私を癒し慰めようとしてくれたのかなあ、

その後も成長している証拠かなあ、

もう苦痛から解放されたよというメッセージかなあ、

など考えた。

 

夢って、見る者の解釈だと思う。

解釈によってストーリーが成される。

 

まだまだ泣いて暮らした時期なのに

いいように、いいように解釈して

1つの宝物にできた。

 

もう20数年も前の

たった10秒間を

支えにして生き延びた自分自身の

素直なところ、良かったのかなあ

と思ったりする。