生まれなかった子を思い続けるのも母親

2024/05/21

知人から、これまで知らなかった話を聞いた。

お子さん3人いて、幸せなお母さんだけど

この3人のお子さんは、みな、

並々ならぬ努力があって授かっている。

 

不妊治療をしていたことは、聞いていたが

3人ともだったことは、知らなかった。

さらに、何度も流産を経ていた。

回数も聞いたけれど、驚きのあまり

数字が頭のなかで消えた・・・

最初のお子さんの前に4回だったと思う。

 

もっとも驚き、感動したことは

3番目のお子さんの不妊治療のこと。

このとき2つの胚(受精卵)ができていた。

そのうち1つをおなかに移植し、3番目誕生。

もう40代だったので

残っていたもう1つの胚は、廃棄に。

 

ところが

時間と共に「その子(胚)」のことが気になり

思いが募っていく。

 

えっ、お腹にも宿していない状態で・・?

と思ってしまったが、

母親本人はぜんぜん違う発想なのだ。

 

3番目の子は、どんどん可愛くなっていく。

この子と、あの子(胚)、

入れ替わっていてもおかしくなかった。

あの子を移植していたら、この子は生まれてない!

それは到底考えられないこと。

だったら、

「あの子」が生まれてこなかったことも

考えられなくてもおかしくない。

 

だから、愛しくなり、かなしくなり、

思いが募る

という話に聴き入った。

 

母親とは、すごいなあ。

おなかの中で亡くなった子のことは

一生思い続ける、と聞くが

おなかに入れてあげられなかった子のことも

思い続けるのか。