何のために生まれてきたの?と思ってしまう
2024/05/20昨日、想像を絶する事件をニュースでみた。
同居する男が、3才の女の子を、
洗濯機の中に閉じ込め、回したという。
そして、きょうのニュースで、
はたと気づいた。
洗濯機のスイッチを入れたら、
水が出るのだ。
女の子、水を入れられて回されていた。
この子の将来は、どうなるのだろう・・・
この恐怖体験、記憶に残り続けるかもしれない。
唯一の希望は、
母親が110番通報していること。
この先は、母と子で生きていってほしい。
重い気持ちのまま
小児科関係者との会議があった。
話題に出たのは、
重い病気の子どもの親で、面会に来ない
子どもの病気と真剣に向き合わない、
つまり育児放棄状態の親がいること。
「洗濯機」で被害を受けた女の子には
この先、幸せに生きてほしい、
きっとお母さんは護ってくれる、といった
希望に繋げようとしていた。
けれども
重い病気で、将来は描けず
生きられる命が限られている。
親を頼りにできない
となると・・・
頭のなか、混乱で渦巻いたとき、
一人の小児科医が言った。
「こういう境遇に置かれると
自分は何のために生まれてきたんだろう
と思ってしまうんだ。
そういう子を、このままで死なせるわけにいかない。」
心から私もそう思った。
でも、その子たちに何ができるんだろう・・・
私は、亡くなったあとの子どもの親としか出会わない。
この人たちは、
子どもの闘病中、できる限りのことをし
引き裂かれる思いで子どもを見送り、
そのあとも、その子のことばかり考えて過ごし
愛情が尽きることがない。
あまりにも違いすぎる。