「これからもよろしくね」が嬉しい

2024/10/22

「鳥になったママへ」という絵本がある。

タイトルを見て思った。

鳥?なんで鳥なんやろ?

お星さまとか、風とかじゃなくて。

 

がんでママを亡くした女の子が

7才の時につくった絵本を、

二十歳になって出版した。

(収益はがん検診に寄付される)

 

「鳥」のいきさつは、

ママが亡くなったあと、

スズメが舞い降りた。

そばを離れようとしないので

「ママだ」と思う。

 

でもスズメを飼うことは禁止されているので

パパは「いつまでも心配かけていたら

ママは天国に行けなくなってしまうね」

と言って、空に放つ。

 

ママからのプレゼントも

遺品の中から出てきた。

二十歳の娘に宛てた手紙。

生きていたら45才のママが、

32才の時に書いたもの。

 

想像を巡らせて書いている手紙、

その一番最後の言葉がいい。

「これからもよろしくね」

 

ずっと繋がっているんだと思った。

きっと親は、子どもを見ていると思う。

だったら、

先に空に行った子どもも、

ずっと親を見てくれているかな。