かなしい話を話す甲斐があるとき

2024/11/08

大学の授業を頼まれて、行ってきた。

担当の先生と、私が前にいて

学生は席が自由。

熱心な人は前のほうに座っている。

 

グリーフケアの解説にとどめず

あゆみや私自身のことをたくさん話すので

目の前に、聴き入ってくれる数名がいるのが

とても嬉しかった。

 

で、終わったとき、

えっ泣いてる?!?

 

鼻をかんでいるのか、と思っていたら

その子(女子)は泣いていた。

 

よく聴いてくれてありがとう

とお礼を言ったら、

さらにポロポロ涙が溢れ

使っていたティッシュがなくなった。

 

そのとき、隣の席の子(男子)が

「ティッシュいる?」と聞く。

首をこくんとした瞬間

隣の隣の席の子(男子)と

私の横に立っていた先生(男性)が

即座にティシュを差し出した。

 

その素早さに息を呑んだのは

私と、最初に声かけた学生。

 

彼は、声はかけたが出していたわけではない。

別の2人は、その声掛けと同時に

自分のティシュを手にしていたわけだ。

 

かっけー男たちだ。

出遅れた男も、急いで差し出した。

 

涙してくれた学生も

その子にティシュを差し出した学生+教員も

心優しくて、こういう人たちに

かなしい話を一生懸命

話す甲斐あり

と思った。