幸運の持ち主だったのに不運すぎる

2024/12/06

国立の大学病院で診てもらっていたら

大丈夫と思うんじゃないだろうか。

多くの場合、そうだろう。

でもこの患者さん、

きっとこの病院だから運が良かったのに、

この病院で不運に見舞われてしまう。

 

心臓の病気で大学病院に来て

胸のレントゲンを撮ったら、

放射線科の医師は、肺がんを見つけた。

そしてカルテに記載した。

 

心臓だけじゃなく、がんも治せるなんて

運がいい!はずだったのに

その記載を、担当医は見落としてしまう。

 

翌年、また心臓の検査で胸のレントゲンを撮り

再び肺がんの疑いも書いてもらったのに

またもや、担当医は見落とす。

しかも、前回とは別の医師が担当したのに。

 

運命の神様が、

「この人の肺がんを見つけてあげて~!」

と声なき声を上げているかのようだ。

 

結局、大学病院でがんの治療が始まることはなく

近所の開業医のところで

肺がんを指摘され、ご本人が知る。

すでに手遅れの状態。

惜しい。惜し過ぎる。

 

謝罪会見が開かれたが

どんなに謝ってもらっても・・・

 

70代の女性。

若い頃、70才くらいまで生きれば十分

くらいに思っていたが、

親が、80を越えてがんが見つかったとき

なんとか治ってほしい。

せめて90才くらいまでは生きてほしい。

と思ったもの。

 

大切な人の命は

何才であっても、

諦めることできないと思う。