かつて話題になった人の現在を知らない

2025/03/31

体の一部がつながった双子の赤ちゃん

べトちゃん・ドクちゃん、のこと

かつてはよく話題になっていたが、

その後のことは知らなかった。

 

二人は、下半身がくっついた状態で生まれ

多くの臓器が共有されており

足は2本だけだった。

7才で分離手術が行われているが

兄のべトさんは、手術後、意識がないまま

26才で亡くなっていた。

 

亡くなっていたんだ・・・

 

いま、ドクさんは44才。

分離手術や、その後のことを語っている。

「常に一緒だった兄と離れてしまった寂しさと、

独立した生活ができる喜びがあった。

兄を慕っているし、

兄の犠牲で今の私がいると感謝している。

今も、毎日、仏壇に手を合わせている。」

 

そうだなあ、

誰にだって自由は必要。でも、

双子の兄の犠牲のうえに成り立つ自由や、

生きることができた命、ともなると

思いは複雑だろう。

 

驚くことに、

ドクさんは双子のお父さんになっている。

双子から双子は、生まれやすいのかな?

さらに、

普通に働き、一家の生活を支えている。

 

このように世界的に有名になった障碍児者は

特別な収入が得らるのではないか?

あるいは、高い等級の障がい者手帳をもち

手厚い福祉環境にあるのではないか、

など勝手に思い込んでいた。

 

まったくそうではなかった。

ベトナムの社会福祉制度は十分でなく

自力で稼いて家族を養っているそうだ。

 

1つの体を2つに分けているので

相当に不自由な体だろうけれど

たくましい。

このたくましさ、

「兄への感謝」に裏打ちされているのかなあ

と、また勝手に思った。