初めての「クリスマス」もあった
2025/05/23主役がいない、初めてのクリスマスも
すごくつらかった。
誕生日は、わが家だけが迎えることで
それでも揺れるのに
クリスマスは、世間全体が盛大に迎えるから
激しく揺れて、呑まれそうだった。
それでも、
するか、しないか。
一番の問題は、プレゼント。
あげるか、あげないか。
じゃなかった!
サンタさんが、来るか、来ないかだ。
うちの子にだけ、来て貰えないのは
何とも悲しい。
だから、来てもらうことにした。
今思えば、滑稽にも思えるが、
サンタさんは、深夜にやって来た。
世間並みに。
世間と違うのは、
うちの子は布団の中にはいなくて
祭壇の中にいる。
サンタさんは、
あゆみが眠っている間に、祭壇に、
人形のポポちゃんを置いて行ってくれた。
本当にサンタクロースは、いるの?
と聞くようになる頃には
わが家にもサンタさん来なくなった。
それでも、それからも、
何年経っても、
クリスマスが近づくと
さみしくなる。