泣きながらでも話したかった

2025/05/28

電話をした私は、

何もわかっていなかった

と書いたが、

わかっていた部分もあった。

 

交通事故の原因や経緯を知りたい

と願うお母さんの気持ちと

風邪のような症状から

なぜ自分の子だけが亡くなったのか

知りたいと思っていたのは、似ている。

 

のちに私は国の研究班に入っていくので

死因を「突き詰めたい」親の気持ちは、

同じだったと思う。

でも、心のケアの会を探して参加する。

 

矛盾しているだろうか・・

そうでもないように思う。

何をするにも、

少し元気を蓄えることは

死別後のケアとして大事だと思う。

 

私にとって、少し元気になれることは

あゆみの話をすることだった。

安心して一杯話せる場が必要だった。

 

生活のなかでは、、、

話すと涙が止まらなくなったりするから

過剰に心配されて

「振り返らないほうがいい」

くらいに考えられてしまう。

 

そうではなくて

泣きながらでも、

一杯話したかった。

泣きながら、話して、

私は元気になっていったもの。