グリーフカードの1つの心配
2025/06/09昨日は、「小さないのち」で講座をして
会員のみなさんと、医療者の皆さんとで
グリーフカードについて話し合った。
グリーフカードとは、
患者が亡くなった時、看取って終わり
ではなく、
家族がもう1回病院を訪ねることが
できるように渡されるカード。
あゆみが亡くなったあと、
私は、家でひとり
何であゆみはいなくなってしまったのか
考えても、考えても、わからなくて
しまいには、家の中を探しだしたりし、
これはアカンと思い、病院に電話した。
そこで気づいた。
もう患者はいない!
遺族は病院を訪ねにくい。
困っても相談しにくい。
わからないことが、わからないままになってしまう。
だからグリーフカードは誕生した。
このカードが普及されるよう
手を尽くすところまでやらなければ、
と改めて思うようになって
昨日は、両者が集まり、話し合った。
きっと発行してくれる病院は増えていく
と確信している。
その一方で、心配も出てきた。
講座後、一人の先生が言ってくれた。
先生はグリーフカードを渡してくれている。
でも、渡すたびに気掛かりなのは
自分が転勤になる前に来てほしい
自分が転勤になって、みんないなくなって、
この子のこと、誰も知らないようになって
それからご両親が訪ねて来られたら・・・
十分な対応ができるだろうかと。
両親だって、
子どもに関わってくれた人に会いたい。
思えば、訪ねて行っている人は
だいたい1か月後~1年以内。
でも、1年以上大事に持っている人も
「いつでも来てください」と言ってくれた
その言葉を頼りにされている。
急がせない思いやり、
大事だ。
でも病院の人の入れ替わり
けっこう早い・・