弟が出す答えと親には出せない答え
2025/08/22一人の初対面の男性と話し、考えた。
グリーフケア関連の仕事での出会い。
お兄さんを突然亡くしている
という身の上を聞かせてくれた。
私が子どもを亡くしていることは
すでに知っている。
私は、「ここまで生きてきて、
なぜ亡くなったのか、その答えは
今もまだ出てないんだよね」
と話した。
そしたら、
「答えはあるはず」と言われた。
なぜそう思うのか、尋ねた。
彼は、兄がしていたスポーツを
自分もしていて
死後は、俄然打ち込んで、
日体大に進学、というかたちで
兄の死を、生を、
自分なりに明らかにしたようだ。
「すごいですね!」
感銘を受けた。
お兄さんと共に生きる
という道を拓いたわけだ。
悲しみを糧に
もてる力を炸裂させたわけだ。
「お父さんお母さんはどうですか」
と尋ねたら・・・
同じではないらしい。
わかる。
ご両親は頑張られたに違いない。
下のお子さんを育てあげたことからも。
だからといって
子どもの死を糧にすることや
子どもの死に意味を見出すことは
本当に、相当、むずかしいことで
答えらしきことを言えるようになるのは
自分の人生の一番さいごの日
あたりかもしれない。