なにかと忘れるのは生きている人間
2025/12/17お子さんなくされたお母さんと
ご遺族の講演を聴いたあと
一緒に闘病した患児さんが浮かんだ
という話を聴き、胸が温かくなった。
幼い子どもは、亡くなると、
多くの出会いがなかったぶん
忘れられるのも早いように思い
親だけは何一つ忘れない!と考える。
が、よそのお母さんまで覚えていてくれる
ということが、私にとっても有難い。
亡くなった子のほうは、
ずっと覚えていると私は思っている。
そう思うようになったのは
小児科医の細谷亮太先生が、
入院中の男の子に話していたから。
ドキュメンタリー番組でのこと。
2人の男の子は、仲良く入院生活をし
小児がんの子が亡くなってしまう。
そのことを知った男の子は、つらく
細谷先生と話して気を取り直すのだが
「そへい君は君のことを覚えて行った」
と話していた。
ほんと、そうだと思った。
なにかと忘れるのは、生きている人間だ。
生きているほうが忘れなければ
亡くなった子は、ずっと覚えていて
二人は繋がっていられる。
聴いた講演のなかでも
小児がんの女の子は
医療スタッフに向かって、
「ずっと忘れないよ」と言っていた。
そう言い切っていた。