普通の暮らしが営めるまでに要する歳月
2026/01/15阪神・淡路大震災から間もなく31年。
私も被災者と言えるだろうか?
実家は壊れ、建て直して今住んでいるが
家族全員が無事だった家庭は
黙って静かに過ごす。
ところが、
お子さんを亡くされたお母さんも
黙って静かに過ごされてきたことを
きょうテレビで話しておられた。
少し経ってから嘆くと
また言ってる、まだ言ってる
という顔をされるので
言わないようにしたと。
すると、かけられる言葉が
「よく乗り越えたね。」
私は何にも乗り越えていないよ
今もつらいよ
とくやしいが、それも言わず、
黙っていたと。
驚くことに
心療内科には20年かかられたそう。
長い道のりだ。
同じ家にいて
親は助かり、子は亡くなり
目の前にいて助けられなかった無念
自分だけ生きていくつらさ
どれほどのものだろう。
10年、20年、30年、と過ぎると
あれだけのことが起きたのに
地元民でさえ薄らいでいく感じが
虚しいだろな。
淋しいだろう。
お母さん言ってた。
自分は不幸か?と聞かれたら
不幸ではない、と言いたい。
でも、すごく幸せでもない。
普通です。
あーよかった、と思った。
でも、その普通が営めるようになるのに
少なくとも20年は要した
ということだ。