もう1つの「再会」のかたち

2026/05/23

チェロ奏者を目指していた一人息子さんを

白血病で、21才で亡くされたご両親が

息子さんの演奏を再現させた。

 

音源だけをもとに、亡き人の演奏を

再現する技法が開発された。

舞台上には、ピアノと、ピアノ奏者と、

チェロ。息子さんはそこにいないけれど

ピアノ伴奏に続いて、演奏が始まった。

 

3才で始めたチェロと、息子さんは

一体だったようなので、この方法、

ご両親には「再会」に近いかも知れない。

 

さらに、お母さんの話に気に入った。

「毎日一緒にいたのに、

気づいてあげられなかったこと。

自分を責める気持ちしかなかった」

ここまでは、どの人からも聞く親の言葉だが

こう続いた。

 

「息子は私の気持ちもすぐに分かってくれて

気づかなかった僕が悪いんだから

お母さん自分を責めたりしたらだめだよ。

これは僕のことなんだから

ごめんね、ごめんね、って」

 

そうなんだ…

自分を責める親の気持ちや姿

子どもはつらいのだなあ。

どの子も優しい。

 

だからといって、親は

悔やむことも、自責することも

やめられないのだけど。