親思いの4才児

2019/07/10

快速電車に乗って、すぐに座れてラッキー。

4人向かい合わせのところが、4つとも空いていたので、

通路側の1つに座った。

 

すぐに親子連れが乗ってきて、

お父さんが私の隣の窓際、

向いに、小学生と4才くらいの姉妹が座った。

 

この次女のほう、恐るべししっかり者。

お姉ちゃんに、もっと詰めろ、という感じでお尻で押す。

子どもなら3人座れる感じになったが

ママは、「いいから」と言い立っている。

うん。ママの体格からすると、まあ無理。

次女、「ママ可哀そう」と言っている。

確かに。

 

でも、パパに替われとは言わない。

パパ思いでもあるのだ。

そうすると、私がいつ降りるのか、が気になるようで

私、近くに席があれば移るのだが、あいにく満席。

肩、痛いし、私のほうが年とってるし、、、

 

駅に着くたび、次女の私への期待が、ぴりぴりと伝わる。

私、針の筵につき、スマホを取り出して逃避する。

だんだん眠くなってきたので、スマホをバッグにしまったら

この仕草が、次で降りると勘違いさせてしまい

ママ!と言われてしまう。

チラ見すると、空くよ、というようにママに目配せしている。

 

うっわ。辛ら。

次女の視線は、え?いるんかい!だ。

立ったら吊革を持たないといけないし、

肩痛いから居座るもん。もう寝る。

寝たら、当分降りないと次女も悟るだろう。

そしたらママが悟って、離れたところへ行ってくれた。

 

うっわ、もう見れない。次女のほうを。

早く着いてほしいよー

 

やっと降りる駅までこぎつけた。

どうせ降りるなら、早めに立とうと席を離れると

はちきれんばかりの響き渡る声で、

「ママー!空いたっ!!」

 

いい子だ。

お母さん、しあわせ。