私の「立場」を示す呼び名はない
2020/04/07町会費集め のつづき。
数軒、なかなか払ってもらえない家があり、
1軒は、「愛人さん」が今年も助けてくださった。
年の頃なら60代後半くらいの女性。
実名は誰も知らない。
近所の人は、呼び捨て(愛人)だが、
私は世話になっているから「さん」付けで。
その家の主は、1人暮らしの自由人で、不在が多く、
ふところ具合も自由人らしく、
毎年、この愛人さんが、代わりに貰ってくれる。
きょうも、近所で愛人さんと出くわしたので、駆け寄り、頼んだら
「よっしゃ」と貰ってくれた。
それにしても、ほかに呼びようがないものか?
声かけるとき、「〇〇さん」でも「奥さん」でもなく
実際は「あのー」で通じているものの。
愛人という、
「立場」で呼ぶには気が引ける、ということなら
私には、呼び名さえないなあ、と思った。
たとえば、
夫を亡くした女性なら、未亡人。
妻を亡くした男性なら、やもめ。
親を亡くした子どもなら、孤児。
どれも、響きはさみしいが
日本語として、あるには、ある。
でも、子どもを亡くした親に対する呼称は、
ない。
もし、あったとしたら
と想像すると
最大級にさみしい響きの言葉にちがいない。