あと1回会えるなら

2020/04/13

何日も前に録画しておいたドラマを、やっと見た。

「あと3回、君に会える」というタイトルに、

亡くなっちゃう?と心配だったが、そうではなかった。

 

目の前の人が、あと何回会える相手なのか、わかる青年がいて、

その回数は、相手の背中に映し出される数字でわかる。

親しくなった女性が、そのことを知り、

自分とは「あと何回?」と尋ねると、「3回」と言われた。

 

彼女の背中に「2」と映し出されたの日が過ぎたとき、

私はドラマから自分の世界に埋没。

このあと2人はどうするんだろう?

引き離されないように、しがみつくのかな?

あらがえず、泣きながら別れるのかな?

 

じゃあ、あゆみだったら、どうすればいいんだろう。

抱き締めて、ぜったいに離さない。

そうして、もし、無理やり日付を越えたとしても

いつか睡魔に襲われる。

うとっとしたとき

両手からすり抜けて行ってしまうのか・・・

 

もう、アタマの中、ぐちゃぐちゃになって、

再び意識はドラマに戻っていった。

 

彼女は、最後の1日を、

忘れることがないくらい最高の日にしようと考える。

そして彼に会おうとしたとき、彼のほうは、、、

いなくなっていた。手紙を置いて。

 

あと1回、どこかで会えると思えば、生きることが楽しくなる

未来の彼女を見たい

という考えで。

 

あーそうなんだー 不意をつかれたが、

いい考えにも思えた。

そういう選択肢がある、ということが

生きている者同士なんだ、とも思った。

 

手紙の最後の言葉は、

「だから、また」。

 

重病の場合

きょうが最期の日、

と突きつけられたら

もう、選択肢もなにもないんだから。