そのつらさは人の役にも立つ
2021/05/16きょうは、こどもホスピス人材養成プログラムの日で
私も講演させていただき、そのあと
体験者の声に触れることができた。
まだまだつらいが、自分も支援者になれるか?
遺族のこの問いは、多くの当事者に共通する。
私は、1つの条件を経て、支援者になれると確信する。
まず、最低1年間は、
ご自身のために過ごしていただきたい。
最初の1年が、とてつもなくつらい。
すべての日が、「初めての日」だから。
子どもが亡くなってからの1年は
365日、生まれて初めて直面する日だ。
その最たる日が、本人不在の誕生日だろう。
ほかにも、昨年のきょう何をした、どんな姿を見せていた
という日がたくさんあって、その1日1日に
なのに、いま、「いない」を実感する。
1年間で、どれだけ鍛えられるか。
2年目は、1年目の経験が足元を支える。
自分で自分を支える力を蓄えていく。
だから、早い時期に支援を目指す人には
このつらいときを、避けずに行き、覚えておき
あとに続く人への支援に生かしてほしい。
私もそうだった
私もその道を通ったわ
あなたが言っていることが、本当によくわかる
それでも、どうにか生きることができたから・・・
そう寄り添えるように
日の浅いうちは、本当につらいけれど
そのつらさに意味を見出してもらえたら有り難い。
グリーフは
自分が直面しただけで終わらない。
人のために使うに、余りある。