もし助けられるなら命をかける

2021/05/24

イタリアの観光地で、

ロープウェイが落下する事故があった。

乗客15人のうち14人が亡くなり

一命を取り留めたのは、5才の子どもだという。

 

たった一人、生き残る奇跡を起こしたのは

その子の親ではないか?

と瞬時に思った。

 

恐怖と混乱のなか

父か母のどちらかが、或いは二人で、

この子を抱きしめ、盾となり、

この子だけは死なすまいと、

必死で守ったのだろう。

 

親も子も助かるに越したことはない。

けれども、そうはいかない場合はあり、

子どもが重病の場合には

代わってやりたいと、親がどんなに望んでも

それはかなわない。

 

一緒にいて、事故に遭って

もし子どもは亡くなり親は助かったなら

親は目覚めたとき、絶望だろう。

 

親は何も悪くなくても

生きているだけで自分を責めている人ばかり

見てきていると、そう思う。

 

きっとお父さんかお母さんに、命がけで

救ってもらった5才の子、

重傷らしいが、助かってほしい。