あゆみが怒るまで選んだワンピース
2021/11/04東京のつどいで、ついセンチメンタルな話をして
さいご笑顔にしてもらえた。
親の遺品整理をしているうちに、自分の断捨離が始まり
これも処分だ、と思った紺色のワンピースがあった。
もともとレトロなデザインなので、
流行に関係なく着れそうな気もしたが、
丈が短い。膝が出るから良くない。
若作りしているみたいで。
それ、なかなか捨てられなかった理由は
あゆみと買いに行ったから。
買ったのは、西武百貨店だった。
いろいろ迷って、試着室を出たり入ったりするうちに
あゆみの機嫌が悪くなっていった。
おろすわけにはいかないのだ。
試着室に入れると、ハイハイして出て行ってしまうから。
なのでベビーカーに乗せて、カーテンの外に置いていたら
怒って、カーテンをブワーと開けられてしまった。
もう限界~と思って買ったワンピース。
いた頃に使っていたモノ、というだけでも
いろんな思い出が詰まっているが
こういうキャーみたいな出来事にまつわるものは
使わなくても、どう扱えばいいのか、わからなくなる。
そうか!丈は伸ばせばいいかも!
裾をぜんぶほどいて、1センチだけ折ることにした。
裏は見えないでしょう。
こんな近況、皆さんに聴いてもらい
椅子から立って、ワンピースを見てもらった。
「ぜんぜん、おかしくないですよ」
「似合ってると思ってました」
など言ってもらい、
カーテンをブワーって開けられたことも
笑ってもらえて、
着て来て良かったと思った。
20年間も眠っていたけれど
また着ることにした。