ずっと我が子と共に生きるために

2021/12/22

子どもを亡くすと、たまらなく辛い。

その辛さを回避すると、後々さらに大変

ということは専門書に書いてあることなので

本当のことと考えてよいと思う。

 

私が考える、回避しないほうがいい理由は

亡くなったわが子と、一緒に生きていくためだ。

 

このことも、専門書には書いてある。

亡くなった子どもと共に生きることや

新たな永続的な繋がりを見出すことの、有用性。

 

亡くなった辛さを感じないようにするなら

自分から感情を切り離すことになるので

その子と共に生きにくくなってしまう。

実際は、ほとんどの親は、

ずっと親子であり続けたいと考える。

 

だったら

辛い道を行こう。

その辛さは

少しずつかたちを変えていくから。

 

医療者のみなさんが

死別後の親を楽にしたいと考えてくださるなら

看取りよりも、治療中にかかっていると思う。

 

治療や、命を助けるために、尽くしてくだったこと

本人に優しく関わってくださったことが

看取る親が最も望んだこと。

このことに、悔いが残るような看取りにならないこと。

 

もし、亡くなるまでのところに

悔いを残してしまうと

そのあと歩く険しい道は

より過酷なものになってしまう。