相変わらず駅の中を走り回る
2015/05/04 私のもっとも危ないところは
何かに集中したら、自分が
どこで、なにをしているのか、わからなくなること。
東京のつどいに行き
終わってから、もう少しお話し聞けたらなあ
と思うことがあり
お茶に誘った。
昼間は真夏のように日差しがきつかったが
夕方になると涼しくなり、風はここちよく
「オープンカフェがいい季節になったよねー」
なんて開放的な気分に、陥ってしまった。
ときはゴールデンウィーク。
空の便も、陸の便も、満席というニュースを見て
帰りの指定席を取っておいた、できた自分であったはずなのに
人と会うと、そのような段取りは吹っ飛び
ふと目にした時計が18:45を示している。
え〜いつの間に!
ここはどこ?
浜松町だ。
東京駅19:00発に乗れる??
ムリや。でも乗らないと。
ちょうどトイレにも行きたいし
トイレ行って
謝って、お別れして
ダッシュ!
お別れしたはずの人、
追いかけてきてくれている。
途中で追いつき、いっしょに走ってくれている。
私が電車をまちがえないようにか
転ばないようにか、
いずれにしても愛を感じながら
東京駅ではなく品川駅に向かって、19:00着。
ホームを、「そっちじゃないよ、あっちだ」と教えてくれて
走りながら大きく手を振って、別れ
19:07に飛び乗れた!
車内アナウンスによると、指定席は満席で、
自由席はぎゅーぎゅー詰めの模様。
よかったあー 乗れて。
私のこの性格とこの体質のために
元気がないはずのご遺族が、
これまでどれほど助けてくれたことか。
一緒に走ってくれたり
走りながら時刻を調べてくれたり、
行き方を人に尋ねてくれたり
荷物までもってくれたり。
いつも確信する。
人は、ほんとうにやさしい。
どんなに悲しいときでも、
ひとまず悲しみを横に置き、目の前の人間を助けてくれる。
そんな人々の善意に甘えてばかりいないで
時間の観念をしっかりともて、って話だ。