電車好きではない男の子は電車で退屈する
2023/04/09きょう、電車で、ずーっと
座席をごろごろしている3才児(?)がいて、
お母さんの言う事、まったく聞かない。
しつけができていない子、というより
しつけができない子だ。
お母さん、堪忍袋の緒は切れないのだろうか。
と、その時、
切れた!
「言うこと聞かへんねんやったら
ここで降り!」
よっしゃー、よう言うた。
男の子、席に座るか?
泣いて謝るか?
どっちだ??
どっちも違った。
「うん!降りる!」
母、黙ったままになる。
「降りようよー」
詰め寄られ、母は言った。
「降りないよ。まだ」
あーーー つらい。
予想通り、男の子は言った。
「降りていいって言ったのに」
この子は、行儀はわるいが、頭はいい。
私は母親に、心から同情した。
母親の窮地は、さらに続いた。
この電車、この駅止まりで
降りて、向いのホームに乗り換えなければならない。
その親子も、乗り換える。
そのとき男の子は、やっぱり言った。
「お母さん、何でまた乗るん?!」
もう「乗るの!」としか言いようがなく
3才児の手を引っ張って電車を乗り換える母。
きのう「つどい」で
電車で小さい子を連れた人、
見ると淋しくなるから、
気持ち落ちているときは、見ないようにしている
と言ったばかりなのに、
じーーっと見入った。
ぜんぜん淋しくならなかった。
他人事でよかった、と思った。