お姉ちゃんはつらい
2011/08/13 母と姪と一緒に、オムライス専門店に行った。
途中で隣の席に、
お人形を抱きしめた、3才くらいの女の子と
ベビーカーに乗せた赤ちゃんを連れた人が来た。
途端に、こちらの女3人
ベビーカーの赤ちゃんに目を奪われる。
女は、とにかく、赤ちゃんに弱いのだ。
お姉ちゃんは、店員さんに子ども用の椅子を用意してもらったが、
なぜか座りたがらない。
ここで遠い記憶が蘇る。
幼い頃、家で食事をするときは座敷だった。
子ども用の高い椅子に座れるのは、外食のときだけだったはず。
ところが私は、そういう椅子に座った記憶がなく、
「もう大きいから」と、座らせてもらえなくなった記憶だけがあり
もっと座っていたい未練が、妙に残っている。
私の座りたかったこの椅子に、
お姉ちゃん、なぜ座りたくないのだろう・・・?
とにかく機嫌がよろしくない。
そして、こっちを、にらんでいる。
にらんでいることに気づいているのは、私だけで
母と姪は、赤ちゃんから目が離せず、首ったけ。
と、そのとき、赤ちゃんが泣き出した。
お母さんは、赤ちゃんをベビーカーから抱き上げた。
赤ちゃんが姿を現わし、女3人歓喜する。
お姉ちゃんは、益々機嫌が良くない。
とうとう椅子から降りて
ベビーカーに座ってしまった。
読めてきた。
お母さんが赤ちゃんに手を取られるだけでなく、
会う人、会う人、赤ちゃんにばっかり関心が向かい
お姉ちゃんは、「私もいるよ!」と言いたいところでしょう。
ベビーカーのなかで、人形を抱いて、怒っている3才に
「上は上で、つらいもの、あるよねー」と
私は電波を発信した。
が、お姉ちゃんは、私の母の、アババババーみたいな、
離れたところから、勝手に赤ちゃんをあやしているヘン顔を、
じっとにらんでいた。
こういうとき、
考えなくていいようなことを、つい考えてしまう・・・。
隣にいるお母さんは、
この子たち、どちらも、ずっとそばにいると思い込んでいるんだなー
もし、お姉ちゃんの時間が限られているなら
こうではないんだろなー
だいじょうぶだよ。
きっと何ごともなく、ずっと一緒に居られるから。