歯形の遺るテーブル
2011/08/06 我が家は、食事するのも、宿題するのも、テレビを見るのも、お客さんと話すのも、
同じダイニングテーブルで、
20年間使い続けてきたため、相当ガタがきている。
このテーブル、4本足ではなく
天板(甲板)の下に、棒を横に通して両足を支えているタイプ。
そこへ行儀の悪い家族3人が、足を乗っけてくつろぐものだから
年々きしみがひどくなっている。
結婚して20年、電化製品はアイロン以外(←ほとんどかけたことがない)
すべて新しい物に入れ替わった。
テーブルも、しっかりした新しいの、ほしいよねー
と同情を求めるように夫に言ったところ、
間髪入れずに、ダイキが
「あかんやん。あゆみがかじったテーブルやで」と反論。
あーー!
うっかりしていた。
そうそう、このテーブルの「棒」には
くっきりとあゆみの歯形がついていたのだった。
あゆみの姿が見えないと思うと、
テーブルの下で、その「棒」につかまり立ちし
しかも「棒」を噛んで、歯固め?に精を出していた。
その光景を目にしては
夫と私は、「あゆみちゃん、そんなとこ、おいしくないでしょ」
と声をかけ、
ダイキは、「あゆみはネズミか?」
とからかっていた。
あゆみがいなくなって、暫くして、
ダイキが、思い立ったようにテーブルの下にもぐり
「あった!」と、発見した歯形。
足ぐせの悪い3人のせいで、あゆみの痕跡は薄れてしまったが
このテーブル、私たちの誰かが生きている間、
捨てることはないだろう。