障害の重さを瞬時に受け止めきれず
2023/12/291才3カ月で、目の小児がんになり
2才で両目を摘出した男の子の記事を見た。
目が見えない世界、親にも想像がつかない。
手術を何度もやめたいと思ったそうだ。
そうだなあ。
あまりにつらい。
でも、命を守るために手術に踏み切るが
手術開始まで、ずっと抱き締めて
「ママの顔、忘れんといてな」と
泣きながら、何度も何度も伝えたと言う。
この言葉に、込み上げた。
こんなに小さいうちに、視力を失うと
大好きなママの顔、覚えておくこと難しいなあ・・
彼は、いま17才になっているが
やはり覚えていないそうだ。
手術のことも。
術後は、音楽に興味を持ち、才能を開花させ、
ドラム奏者になっている。
全盲の著名なピアニストがいるように
彼も、名を馳せるようになるのではないだろうか。
この記事を通して
いろいろ考えた。
あゆみが集中治療室に入ったすぐあと
医師から告げられたのは
「命を助けることができたとしても
親の顔がわかるか、どうかは、、、」
医師のこの言葉に
私も、私の顔を認識してほしいと
強く思った。
というか、あゆみの場合は、
視力的な意味合いではなく
親の顔がわかるか? 言葉が理解できるか?
という知的障害をもつこと。
起きている事実を、受け止めきれなかったが
それでも、
ドラマで耳にする「命だけは助けてください」
という思いは、突き上げてくるようにあったので
何もわからなくなっても
何もできなくなっても
手放すことだけはできません!!
と思っていた。
でも、命がもたなかった・・・
あのとき、
告げられた障害の重さに、私が戸惑い、
瞬時に受け止められなかったからだろうか
と自問することが、何度もあった。