よくわからない母の行動
2010/05/07 郵便局へ行くために、自転車を走らせていると
ぬいぐるみを背負い、人形を抱いて歩く若い女性を、追い越した。
追い越し際に、その行為というか営み?に気づき
とっさに、振り返って見つめてはいけないような気がし
そのまま走った。
一瞬のことだったので、幻のようにも思えた。
郵便局に着くと
「あ−、ない、ない」と言って
かばんの中身を、シートの上に並べ
床にまで広げている老婆がいた。
順番待ちの人たちが、冷ややかな視線を落としている。
さっきとは打って変わって、現実の光景に思えた。
老いるとは、こういうことなのだ。
かばんの中身が「ない、ない」と、「ご飯を食べさせてくれない」とが
同義語に思えた。
と、その瞬間、ぎゃ〜
老婆は、母だった。
ママ!何してんの!と、慌てて声かけると
見上げて「あ」と言っただけで
また黙々、探しだした。
カードがないらしい。
ひやーっとした。
おかしくなっているのではないだろうか。
アッター!
周囲の人々も、安堵の表情に。
思ったより、まともと思ったらしく。
母は、よくわからない。
おかしいような、おかしくないような、おかしいような。
言っていることは、差ほどおかしくないけれど
していることが、大抵おかしい。
帰ろー、って声かけると
郵便局の人にもらった袋を
「あげる」とくれた。
中には、いろいろと結構いい物が入っている。
これだけもらうということは・・・
ついさっき、いいお客になったことが見て取れた。
いったい何の契約をしたの??
やっぱり、あぶない、かも。