「こういうお経をあゆみは喜ぶでしょうか」

2024/08/14

お盆のお参りに行ってきた。

ダンナの実家は、十三(じゅうそう)にあって

お寺もお墓も、十三にある。

 

お坊さんは、あゆみが亡くなったあと

毎週、3つ先の駅のところにあった家まで

来てくださっていた。

その頃、おじいさんに見えたので

今では、おおおじいさん。

 

あゆみのこと、というよりも、私のことを

よく覚えてくださっていて。

あんなに反応の悪い檀家のところを

よく毎週訪ねてくださったと思う。

 

「こういうお経を、あゆみは喜んでいるのでしょうか」

とかなんとか

ケチつけるようなことばっかり言ってた。

 

ケチつけるつもりなど毛頭なく

ありのままの気持ちを

包み隠さず言っていた。

 

何と返してもらっていたのか

ぜんぜん覚えていない。

 

仏教について知ろうという気は

最初からなかったのだろう。

質問するように言いながら、

言えれば良く、

聴いてくれれば良かったのだと思う。

 

このお坊さんと

多くの時間を二人で過ごしたなあ。

私は、雲をつかむようなことばっかり

言ってたなあ。

「どうしても諦められない」とかも。

 

そんな私が

「私、すること決めました!」と

「小さないのち」を作ったことを話すと

とても喜んでくださった。

 

きょうも、顔を合わせて最初に言われたのは

「活動、がんばってはりますか」。

 

仏教の心得はさっぱりだったが、

抱えきれない苦しみをもつ人と

どう過ごすか

最初に私に教えてくれたのは

このかただったと思う。