幸福なのに淋しくてたまらなくなる人

2024/10/03

近所の、ちょっと知り合いの奥さんと

ばったり道で会って

やつれたようだから

何と声かけていいか悩んでいると

尋ねる前に理由がわかった。

 

お嬢さんが嫁いだこと。

おめでたいことなのに?

 

大学進学のときも、

志望大学が関東だったので

合格できたとき、すごい!と思ったが

お母さんは喜んでいなかった様子。

心配で、寂しくて、

しょっちゅう見に行っていた。

 

こんどは、お嫁入りだから

物理的な距離の問題とは次元が違うらしく、

最愛のお嬢さんを送り出すと

そういうことになるのかあ・・・

 

私にはさっぱり理解が及ばず

半開きの口で聞きながら

つい思ってしまった。

おめでたいやん。

ていうか、生きてるし。

 

でも、淋しさ、つらさは、

その人にとっての大きさなので

他人が測りようもなく

「そうなんですか」

と言うしかない。

 

不幸だった人が

その中に小さないいことを見出して

ずっと自分を不幸に置かないように

暮らしていく人もいる。が、

どう考えても幸福なのに

その中で自分からつらさに向かっていく人

いるのだなあ。