なんで今ごろ冬のソナタ?
2008/01/05 おそらく多くの方がご覧になっていたのだと思いますが
私は「冬のソナタ」という番組名と、ヨン様という人の顔だけは知っていました。
でも放送は一度も見たことがなく、ストーリーも知らないままでした。
年末に夫が出張で韓国に行き、戻ってきたら
「冬のソナタ」がどうで、こうで、としきりに言うのです。
上の空で聞いていたのですが、
数日後にはぜんぶ揃え、かじりついて見ている夫の姿があり、あ然。
えっ もしかして 泣いてる? ありえなーい。
何がこの人に?と思い、横からちらちら見てたのですが
気がついたら、見終わった夫の姿はなく、私がかじりついて見ていました。
大ブームを巻き起こした本当のワケは知らないのですが、
我が家で起きた密かなブームは、あゆみとの叶わぬ夢を見たことによります。
ドラマは、恋人の突然の死を受け入れられないまま過ごした女子高生が
10年後、本当は死んではいなかったその彼と偶然出会います。
でも彼は記憶を失っていて、別の人物となって生きていました。
我が家ではこの10年のうちに、ぜんぜん違うことがありました。
私)ねえ父さん、あゆみちゃんが本当は死んでなくて、どこかで生きてるとしたら、生きてくれてるだけでもいいよね。
夫)そうやなあ…でも、生きてるんならぜったい会いたい。
私)うん。会いたい。でも、もう忘れられてるよね。私がお母さんだって、わかってもらえないよね。
夫)忘れてるなあ… ええよ、またお父さんにしてもらえるようにがんばる。認めてもらえるように努力するし。
こんな会話を重ねてきた我が家の10年の軌跡が縦糸となり、ドラマのストーリーが横糸となって、織り成されいく物語を、たぶん夫婦が同じように見たのだと思います。
ものすごくたくさん流した涙は、私はヨン様にではなくあゆみちゃんにでした。
そして私はチェ・ジウという女優になりきったお正月でした。