いろんな方法で「いるよ」と知らせる
2025/09/28(昨日の続き)
主人公は、5才くらいになったとき
若くして亡くなった女性の記憶が入ってきて、
行ったことはないけれど記憶にある
家を訪ねて行くと
娘を亡くした父が、痩せ衰えていた。
これは生まれ変わりの話ではないので
少女は、亡くなった女性とは別人
として育っていくが
その初老の男性(女性の父)と文通し
結婚式にも招待する。
ここまでは感動的な流れだったが
不思議なことに
(そもそも全てが不思議なのだけど)
結婚式が近づくにつれ記憶が薄れ
結婚式が終わると同時に
招待した男性(女性の父)のことも
すっかり頭から消えてしまった。
見ず知らずの初対面の人になる。
えーーー
娘さん消えてしまうなんて・・・
お父さん元気になって、やっと笑顔が
見れるようになったのに、
また痩せ衰えてしまう。
なんとも非情に思えたが
あれれ? 男性は取り乱すことなく
主人公と握手で別れる。
結婚式に出させてあげられたから
娘の目的は達した、ということ?
と最初思ったが、
そうか!
もうお父さんは、娘は「いる」と
確信したので、ここから先は
他人の身体を借りなくても大丈夫
ということなのかも知れない。
亡くなった子どもたちは
あの手この手で
「いるよ」と親に知らせてきている
という話題は
私の周りでもしょっちゅう耳にする。