優しい病院の優しい環境で見送ると
2025/10/26あゆみが亡くなったあと、
私は日を追うごとに辛くなってゆき
助けを求めたのは、看取った病院の
医師だった。
残された親のケアはありませんか?
医師は申し訳なさそうに言った。
「そういうのは…ないのです。」
そりゃそうだよね、患者は子どもで、
患者のための病院なのだから。
当たり前のことを聞きに来たな、と
無理やり自覚させたのだった。
ところが!
残された親を放置はしない
ある意味「当たり前ではないこと」を
してくれている病院に招かれた。
参加遺族の多いことに驚き
さらに驚いたのは
参加している医療スタッフの人数。
医師、看護師、ソーシャルワーカー、
心理士、保育士、もっといたかな?
会場の作りが、あたたかで、
接し方もあたたかで、
すべての言葉がやさしかった。
優しい人たちの
温かい病院。
それでも、どんな病院であっても
避けられない死はある。
親たちはとてもつらい。
でも、優しい環境で子どもを見送ると
親の心にもつ痛みの傷の、傷口は
後から、後から、
人の優しさも取り込んでいけるような
そんな気がした。
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